卒業
「光の三原色」と「色の三原色」
という言葉は聞いたことがありますか?
僕は大学時代、工学部で画像や色の研究をしていたのですが、
今日は少しその話題から・・・
「光の三原色」は、
R(赤)・G(緑)・B(青)の三色を表します。
太陽光やテレビ画面やライトなど、
そのもの自身が発光しているものは、
光の三原色で色が作られています。
それに対して、「色の三原色」は、
C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)の三色を表します。
光を反射して見える色のことですね。
プリンターのインク名で聞いたこともあるかと思います。
赤いリンゴ🍎というのは、赤に発光しているわけではなく、
赤い光以外を吸収し、赤だけを反射しているので、
赤く見えるわけです。
これを知ったときは、
自らが受け入れられない色に、周りからは見られるなんて、
皮肉だなと思ったものです。
「光の三原色」と「色の三原色」は、
真逆の性質を持ちます。
光の三原色を全て組み合わせると、白く見えるのに対して、
色の三原色を全て組み合わせると、黒く見えます。
この性質と光の散乱によって、
空は青く、夕日は赤く見えるわけですが、
それはまた別のお話・・・
明日は、秋田の多くの高校で卒業式です。
当塾には計6人の高3生がいますが、
現時点で5人は進路が決定し、
もう1人も併願校は確保、前期の結果待ちという状態で、
卒業式を迎えられるのは喜ばしいことだと思います。
今年の3年生は受験期にも関わらず、
こちら側のドタバタに巻き込んでしまい申し訳なく思うとともに、
そんな中でも最高の結果を残してくれたことに、
感謝してもしきれません。ありがとうございます。
1人1人個性は違いますが、共通して言えることは、
みんな素直で良い子たちだということです。
色で例えるとしたら、純粋無垢の「白」
でもそれは、「光」の白ではなく、「色」の白
まだ様々なことを経験していないからこその白なのかなと思います。
これから様々なことを経験することでしょう。
楽しいこと・嬉しいことだけでなく、
つらいこと・悲しいこともあります。
ある人は、君たちを緑に染めようとし、
またある人は紫に染めようとします。
受け入れて塗られるだけの人間にならないでください。
様々な経験をした結果、全ての色が塗られ、
黒くなってしまった僕のようになりますよ?(笑)
受け入れられない事は、反射し、自分を守ってください。
そして願わくば、
自らが光り輝き、周りを照らすことの出来る人間になってください。
色々な光を放ってもなお、白く見える人間であってください。
卒業おめでとうございます。