化学の勉強方法について
今日は「化学の勉強方法について」
という内容でお話したいと思います。
今日の内容は使いまわすつもりなので、
広告や告知は別記事でUPさせてもらいます。
わりと好評だった「数学の勉強の仕方」
という記事はこちら⇓
① 92点(54.79点)
② 68点(47.63点)
この2つの点数はなんだと思いますか?
①は最後のセンター試験が行われた、
2020年度入試の塾生の化学の平均点です。
()内は全国平均
②は昨年度の共通テストの
塾生の化学の平均点です。
「あれ?思ったよりも高くないな?」
と思われるかもしれませんが、
平均を算出した6名の進学先は、
秋田大学・医学部・医学科 3名
北海道大学・総合理系
金沢大学・医薬保健学域・薬学類
新潟大学・医学部・看護学科
となかなか良い感じです。
センター試験から共通テストに変わって、
難易度や傾向が大きく変化した科目の1つが、
「化学」だと思っています。
共通テストの化学よりも、
北海道大学の2次試験の方が、
解きやすいし点数は取りやすいです。
今日お伝えする内容をきっちりやってもらえれば、
・共通テスト 7割
・旧帝大学(東大・京大・医学科は除く)の2次試験
この2つに(高い確率で)対応出来ると思います。
4月に憧れの○○高校に入学したT君をペルソナにして、
「化学の勉強方法」を考えていきます。
高校生になって「化学基礎」が始まるT君は、
「何をしたらいいだろうか・・・?」と悩みます。
その答えは、
A 何もしない
B 物質量・濃度(化学基礎の半分)まで一気に終わらせる
のどちらかです。
C 週に5時間、化学の勉強時間を確保!
みたいな考え方はしないようにしましょう。
どうせすぐに忘れます。
A 何もしない というのは、
「自学で化学を積極的には扱わない」
という意味です。
学校の授業はちゃんと聞きましょう(笑)
1年生で最重要なのは、
「英語」と「数学」です。
「化学基礎」まで手が回れば理想的ではありますが、
なかなかそうもいかないのではないでしょうか。
中途半端に勉強するくらいなら、
定期試験の対策時に集中してやることにしましょう。
普段の勉強時間を「化学基礎」に割り振るのは、
あまりオススメしません。
どうせすぐ忘れます。
「そうは言っても不安で・・・」
という方には、
B (ある程度の範囲まで)一気に終わらせる
ことをオススメします。
今年の春休みはこの手法を取ったのですが、
高校入学前の春期講習で、
物質量~濃度の概念くらいまで、
8時間の授業で終わらせました。
夏休み前くらいまでの貯金が出来るので、
学校の授業を復習に使えるのと、
1科目でも先に進んでいる安心感を得ることが出来るので、
わりとオススメです。
そのときに使う教材ですが、
・教科書
・学校で渡される問題集(セミナーとかセンサー)
・資料集
で十分です。
資料集に関しては、
2年時の「化学」が始まって渡される学校もありますが、
資料集の使い方に慣れておくためにも、
1年時に用意するようにしましょう。
もし2年生になって新しいのが渡されても、
・学校用
・家用
と役割分担すればいいだけです。
「世界一わかりやすい~」
という参考書シリーズも役には立ちますが、
そもそも教科書を読んで内容がわからないこと自体が問題なので、
教科書の読み方を学校の先生や僕に聞くようにしてください。
学校の先生は無料で、僕は有料で教えてくれると思います。
「無機」、「有機」の項目でも書きますが、
化学(基礎)は他の科目に比べると、
「自分で進めることが出来る」科目です。
最初に一気に進んでしまうか、
最後に一気に仕上げるか、
という極端な勉強の仕方をオススメします。
勉強の仕方は、
教科書で覚えようとする
⇓
*セミナーの重要事項がまとまったページを覚える
⇓
問題解く
⇓
なぜ間違ったのかのかを自覚する
⇓
以下、繰り返す
となります。
特に、*が大事です。
「気合と根性」で覚えてください。
必要事項を覚えていなければ、
さすがにスタートラインにすら立っていないので、
「化学」がという話ではなくなってしまいます。
・第1イオン化エネルギー
・電子親和力
・電気陰性度
これらの語句の定義を、
教科書に書いている通りに、
説明出来るというのが最低ラインです。
1年時は、化学基礎を学ぶ、というよりも、
(そもそも化学基礎で学べることなんて何もない)
化学基礎を使って、
「理科」や「理系科目」の勉強の仕方を学ぶ
というイメージを持ってもらうと良いかと思います。
化学基礎を習い終えたら、
センター試験の「化学基礎」の過去問を
2015年~2020年の本・追試で、
合計12回分演習出来れば理想です。
センターの過去問で、
コンスタントに8割が取れるようであれば、
「化学」に進んでもなんとかなると思います。
無事、2年生に進級出来たT君は、
「化学」が3つの分野によって構成されていることを知ります。
・理論化学(化学基礎の延長)
・無機化学
・有機化学(高分子もここに含む)
化学が始まって半年~1年間は、
理論化学を習うはずです。
ここでも
・学校のペースに合わせる
・自分で進む
の2つの選択肢がありますが、
化学の中で、最も難易度が高いのが、
「理論化学」の分野なので、
あまり先に進むことを考えなくても良いとは思います。
先取りしたいようであれば、
「無機化学」
「有機化学」
この2つの分野は、
暗記的な側面が強いため、
自分で進めることが可能です。
特に3年生の秋になって、
やっと化学を履修範囲を終えるカリキュラムでは、
国公立2次試験はおろか、
共通テストの化学にも対応は出来ません。
理論化学は学校のペースに合わせて、
無機化学を2年生の内に自ら学び、
有機化学を3年生の夏までに自ら学ぶ
というのが1つの基準になるかと思います。
無機化学の勉強方法としては、
教科書・資料集・問題集で問題を解くのはもちろん、
↑クリックで音声配信チャンネルに飛べます!
音声で暗記をしたり、
(一番下の項目に無機化学①~➅があります)
アプリで勉強したり、
(聞いてもらえれば薬学部合格者オススメのアプリをお伝えします!)
一度全体像をとらえた後に、
すきま時間に覚える
ということを繰り返すと良いかと思います。
理論化学と有機化学は専門性がある程度強いため、
どうしても自分で出来ないようであれば、
学校の先生に聞くか
僕に聞くと良いと思います。
「重要問題集」を渡される学校もありますが、
この問題集はまぁまぁレベルは高いです。
志望校のレベル・本人の資質によっては、
間にもう少し軽い問題集を挟んだ方が良いでしょう。
理想は、2年生終了時に、
理論化学と無機化学を一通り終え、
セミナーなどの学校配布の問題集を周回し、
重要問題集の「必」を解いている
となりますが、なかなかそこまではいかないのではないでしょうか。
2年生は、11月から模試に「化学」を始めとする
「理科」や「地歴」が入ってきますが、
模試の問題と大学入試の問題の難易差がわりと乖離しているため、
(前述したように共通テストの化学がエグい)
模試で点数が取れたからと言って安心しないようにしましょう。
卒塾生でも2年生の模試の化学で、
全国1位を取った子がいますが(ただ満点だっただけ)、
共通テストではわりと苦労しています。
2年時の模試の化学すら出来ないようであれば、
相当危機的状況なので、
勉強方法を見直すか、
自分を見つめ直しましょう。
順調に3年生になり、夏休み前に、
化学の全範囲を終えたT君は、
「夏休みに何をしようか?」と悩みます。
答えは、
センター試験の過去問を解く
です。
A 2015~2020年の計12回分は通しで、
B 2006~2014年の計18回分は、
・無機化学
・有機化学
の分野だけ行うのがオススメです。
Aはこのタイミングがベストですが、
夏休み以降、秋になっても大丈夫だと思います。
Bはこのタイミングよりも前、
自分で無機・有機を勉強しているときに、
演習問題の一環として行うのもオススメです。
センターの過去問は、
今となっては軽い(簡単な)ので、
直前の演習よりも、
知識の定着の確認のために、
使うのが良いと思います。
問題としてはとても丁寧なので、
問題集を解くよりもオススメです!!
夏が終わってからは、
9~11月は志望大学ごとに過去問演習
12月~共通テスト対策
という流れになります。
詳しいことは、受験生それぞれによって異なるので、
ここからは個別に対応する時期ですね~
上記の流れでやってもらうと、
共通テストの化学でも8割を超えてくるとは思いますが、
なかなか大変なのではないでしょうか。
(化学だけに時間を割くわけにもいかないですし)
僕の過去の生徒の例で言うと、
一度文系として大学に入ったものの、
薬学部を志し、再受験する子がいました。
担当したのが、夏休み前だったので、
受験まで残り7か月くらいですね。
化学が一からでしたが、
週1回(1回120分)の授業を
合計12回行い、
3か月で化学の全範囲を一周しております。
・4回を化学基礎
・4回を理論化学
・4回を有機化学
(無機化学は宿題)
3か月ガチれば、
終わるのが化学という科目です。
僕はあまり先取り学習は、
オススメしていなくて、
(どうせすぐに忘れる)
ほとんどの子にとって、
ほとんどの科目で、
意味のない行為だと思います。
ただ「化学」に関しては、
科目の特性上、
自分で進め、何週もする
という勉強の仕方が、
理に叶っているので、
そういった勉強方法をオススメしております。
個人に合わせた「化学」の勉強の仕方は、
直接聞いてください~
塾生には不愛想に無料で、
外部の方には愛想良く有料で、
お伝えしたいと思います~
というわけで、
「化学の勉強の仕方」でした!
今年中には、
「物理の勉強の仕方」
をUP出来るように頑張ります!!
ちなみに、上記の薬学部を再受験した子は、
特待で薬学部に合格しました~
(7か月で化学を5週はしたはず?)
ぜひ参考にしてください!!