数検のススメ
高校生は定期期間の真っ只中ですが、
今日は10月に行われる数検の活用についてです。
(主に、高1・高2向けになります)
「英検は受けたことがあるけど、数検は受けたことがない」
という方が多いと思うため、簡単に数検の説明です。
数検とは、「日本数学検定協会」が行う
「実用数学技能検定」の略称です。
1~11級まであって、
3級が中学3年生程度の内容、
準2級が高校1年生程度、
2級が高校2年生程度、
準1級が高校3年生程度
という出題範囲になります。
1~2級を取ると、
「高等学校卒業程度認定試験」の
必須科目である「数学」が免除になる他、
単位取得として認めている学校もあります。
また大学入試においても、
数検を持っていることで、
優遇措置を受けられる場合もあります。
この制度を受けることの出来る大学は、
数検HPに掲載されているのでそちらをご覧ください。
個人受験の場合は、
4月中旬、7月下旬、10月下旬の年3回です。
今年度は残り、
10月28日(日)(締切日は9月26日)
の1回のみです。
なぜ数検の受験をすすめるかというと、
「時期」と「問題傾向」という
2つのメリットがあるからです。
まず「時期」についてですが、
冒頭にもあるように今は定期期間のため、
高校生は必死になって勉強します。
しかし定期終了後、
受験生である3年生を除けば、
2年生は修学旅行に意識がとび、
1年生は高校生活も半年を過ぎた惰性が生まれます。
10月はちょっとした中だるみ期間になるわけです。
そこで10月下旬にある数検の活用です。
目標があることで、「やらなければ」
という気持ちにもなり、おのずと問題集に手が伸びます!
よね?よね・・・?(;´・ω・)
また年3回の受験が可能ですが、
(学校単位の団体受験では他の日程もあります。
しかし英検は開催していても
数検を開催する高校は多くありません)
4月、7月は年度初め、夏休みと重なり、
時期としてはあまりよくありません。
しかし10月のタイミングは、
受験とそれに伴う準備に、
ある程度時間をかけられることからも、
時期としては最適です。
もう一つの「問題傾向」ですが、
準2級は高1の内容を、
2級は高2の内容を網羅しているため、
ここまでの総復習にピッタリです。
問題の難易度は高すぎず、低すぎず、
習った内容がそのまま出題されるため、
大学受験数学の入り口としても、
とても良い問題なのです。
数Ⅰ・Aを終わっている1年生、
数Ⅱ・Bを終わっている2年生は多くはないと思いますが、
履修済みの範囲で十分合格点には達するため、
それぞれの学年に対応する級を受けて欲しいと思います。
特に今の高校1年生は、
「大学入学共通テスト」で
数Ⅰ・Aは一部記述式の問題を受けることになります。
数検の二次は記述なのでその対策になるのと、
「共通テスト」の出題例を見ると、
実生活に対応した問題が出題されています。
数検でも、「ソメイヨシノの開花日予想」の
問題など傾向としては多少近い問題が出題されているため、
その対策にもなるのではないかと思います。
僕の生徒でも毎年何人かは数検を受験していて、
高校3年生になって、
「この問題は数検の対策でやりましたよね」
という言葉も出たり、授業にも役立っています。
以上、様々なメリットがある数検です。
ちなみに僕は問題を作成して送る権利があるらしいので、
(さっきHPを見て初めて知った・・・)
作って送ってみようかな。
受験を希望する方は個別に対策をしますので、
その旨伝えてください。
複数人いた場合は、
講座を開講する可能性もあるため、
早めに言ってもらうと助かります!
これで誰も受けなかったら悲しい(´・ω・`)