数学の勉強の仕方
今日の記事は使いまわすつもりなので、
宣伝等はございません。
募集状況は、「8月の業務連絡」
広告・宣伝は「お礼やらあれやこれや」
をご確認ください。
今日は「数学の勉強の仕方」
というテーマでお話しようかなぁと思いますが、
(まるで塾のブログのようですね!)
今日の内容に関しては、
前提が3つあります。
① 数学が出来たところで大して意味はないこと
② 想定しているレベルの範囲
③ 僕の考え方の特徴
1つずつ補足していきたいと思います。
① 数学が出来ると、
「頭が良い」とか「すごい」とか
言われがちですが、
「数学が出来て、頭が良い」
僕が思うに、
この2つには(多少)相関関係はあるけど、
数学が出来る≒頭が良い
では決してないし、
微分や積分が出来たり、
計算が速くて正確だったとしても、
大して意味はないし、
もてはやされるほどのことでもないよ。
というスタンスで塾をやっています。
受験には役には立ちますし、
点数の差が最も激しい科目の一つなので(物理も激しい)、
得意になっておくとコスパが良いとは思いますが、
それ以上でもそれ以下でもないかなぁ~と思います。
② 今回の記事で想定しているレベルですが、
東大・京大・東工大・旧帝大医学科を除く、
国公立大学の2次試験を想定しています。
例)秋田大学・医学部・医学科は想定しているけど、
東北大学・医学部・医学科は想定していません。
北海道大学・総合理系は想定しているけど、
東京大学・理科1類は想定していません。
「最上位を目指すにはどうしたらいいか」
という疑問については、
個別にお答えしたいと思います。
なお、今年の共通テストの数学については、
わりと早い段階から否定的なスタンスをとっていたのですが、
先日まさかの政府からも苦言を言われるという始末なので、
「2022年共通テスト数学」で高得点を取るためには、
どうしたら良かったのか・・・
という(あまり)意味のないことを考えていません。
③ 僕の考え方の特徴なのですが、
「○○をしたら成功する」という考え方はせずに、
「△△をしたら失敗する」から、
「△△を避けたら少なくとも失敗する可能性を1つ減らせるよね」
という考え方をしています。
ようは失敗する可能性は減らして、
失敗することを極力なくせば、
成功はしないかもしれないけど、
失敗はしないよね
と思って生きています。
塾の広告とかでも、
「必ず合格させます!」
「○○をすれば絶対成績が上がります!!」
と謳っているのを耳にしますが、
そういうスタンスはとっていないです。
と書くと、否定的に取られますが、
そもそも上記の募集の仕方は、
景表法に違反する(と僕は思っている)ので、
恐ろしい募集の仕方をするなぁ~と思っています。
というわけで、前提が長くなりましたが、
これからお話する「数学の勉強の仕方」は、
次の3点の勉強の仕方は、
高い確率で失敗する(と思っている)から、
避けた方が良いよ!
という内容になります。
正確に書くと、
「避けた方が良い数学の勉強の仕方」
というのが今日のタイトルです。
次の3点を避けて、
数学を勉強すれば、
少なくとも今よりは、
マシになるのではないでしょうか?
ではそんな避けた方が良い3点とは何か・・・
Ⅰ むやみやたらに先に進む
Ⅱ FocusGold中心の学習
Ⅲ 友人同士の学習
Ⅰから順に説明していきましょう~
「自分は数学が出来る!」
と思っている子にありがちですが、
学校の進度を無視して、
どんどん先に進むことはオススメしません。
先に進んでも、どうせすぐに忘れます。
学校の進度に合わせましょう。
というか、ちゃんと定着させようと思ったら、
先に進んでいる余裕はないと思います。
高校数学は、予習<<復習の科目です。
Ⅱも「数学が出来る!」と思っている子にありがちですが、
FocusGold中心の勉強は危険です。
絶対にやめましょう。
そもそも僕が、FocusGoldを初めて見たのが10年くらい前です。
首都圏の中高一貫校に通っている中学2年生を指導し始めるときに、
「学校でこれ使っています~」と言って渡されました。
そのときに思ったのは、
「頭が良い人が頭の良い人に向けて書いた参考書」
ということです。
その後、南高が中高一貫校になるのに合わせて採用し、
なぜかそれを秋高が追随しました・・・
(この経緯が本当に謎・・・)
そこから秋田の多くの高校で、
採用しているのが⇓のFocusGoldです。
このような分厚い数学の参考書を、
「辞書系参考書」と呼んでいるのですが、
辞書系参考書としては、
FocusGoldの他に、
「チャートシリーズ」というのがあります。
昔は秋田の高校は、
このチャートが主流でした。
白<黄<青<赤と難易度別に色で分かれており、
僕が高校生の頃は、
黄色チャートを使っていました。
秋高、南高は青チャート→FocusGoldと変更しましたが、
一部の高校は、FocusGold→黄色チャートに戻したところもあるようです。
賢明だと思います。
志望校にもよりますが、
99%の高校生にとって、
FocusGoldは難し過ぎます。
昨年度、当塾の上位6名の合格先と、
学校で配られた辞書系参考書と、
その取り組み具合は以下の通りです。
秋田大学・医学部・医学科 3名
北海道大学・総合理系
金沢大学・医薬保健学域・薬学類
東京藝術大学・美術学部
FocusGold 3名
黄チャート 2名
青チャート 1名
FocusGold 3名の内、
ちゃんとやったのが1名
この子は、旧帝医学科を目指していたので必要だった。
学校の課題で使うくらいで自主的にはまったくやらなかったのが2名
上記の写真は、現役で医学科に合格した子から譲り受けたものです!
なんて綺麗な状態なのでしょう!!
(ほ~ん~をう~る~な~ら~〇ッ〇〇〇)
学校の教科書と学校配布の問題集(4STEPとか)と
僕からの課題さえやってもらえれば、
普通に国公立2次試験は満点近く取れます。
黄チャート 2名
この2名はめちゃくちゃやりました。
黄チャートは、分量・難易度がバランスがいいので、
自学・授業どちらにも対応できる辞書系参考書です!
おかげで、この2名は共通テスト大失敗からの、
共通テスト時点でD判定(ボーダーから100人くらいは上にいた状態)から、
二次試験で見事、北海道大学に合格したり(最終的にはわりと余裕の順位)、
共通テスト時点でE判定からの、
前期試験で医学科に合格したりしました。
(在籍していた高校で前期合格は初めてらしい)
黄チャートはやる価値があると思います。
(何様なんだろう・・・笑)
今年の既卒生でも、高校ではFocusGoldを使ってた子に、
「君にはオーバースペックだから」と言って(失礼なやつ!笑)、
黄チャートに変更させて今取り組ませてます~
現在の塾生で、一番出来る(と思われる)子も、
黄チャートを使っています~
「FocusGoldを学校で使っているのでどうしても使わざるを得ない・・・」
という方は、なんとか効果的な使い方を模索するのでご相談ください~
青チャート 1名
使っても使わなくても合格するような点数を取ってました(笑)
Ⅲ 友人同士の学習
そもそも数学の二次試験は、
「解答の書き方」が全てと言っても過言ではないので、
それをちゃんと書ける高校生は、
秋田に100人もいないでしょう。
少なくともうちの塾レベルでは1人もいません・・・。
その仲間うちで教え合ったとて、
傷のなめ合いになるだけでは?と思ってしまいます。
じゃあ、大学生なら出来るのか?という話ですが、
これまでのうちの塾の卒塾生で数学が出来る(と思われる)上位10名は、
秋田大学・医学部・医学科 5名
旭川医科大学・医学部・医学科
北海道大学・総合理系
東北大学・経済学部
金沢大学・医薬保健学域・薬学類
青山学院大学・社会情報学部
に進学しました。
医学科に合格した子がもう一人いますが、
その子はほとんど数Ⅲをやらずに逃げ切ったのが、
10名には含めませんでした。(すまんな笑)
ちなみにこの中で、
最高偏差値が一番高いのが、
80近くまでいった、青山の子です!
この子に、「気合と根性」があれば、
旧帝はいけたと思っています~
(推薦で合格して今が充実しているようなので良いのだが!笑)
この10名の中で、
「二次試験の数学を教えられる」
大学生は1人だけだと僕は思っています。
それだけ数学の二次試験は、
大学によって傾向も対策も全然違うし、
その対策をするために、
十人十色のしなきゃいけないことがあって、
それを、一括りには出来ないなぁ~と思っています。
ちなみに、この1人は、
うちの塾でバイトはしていません。
なぜなら、「僕がいる」ので。
ただこの子は、他の塾でバイトしていて、
その塾の数学は大丈夫だと思います~。
というわけで、
「避けた方が良い数学の勉強の仕方」
という内容でした。
一応言っておくと、
他塾様の批判をしたいわけではないです。
ただ今回の記事に関しては、
僕よりも数学が出来ないにもかかわらず、
僕の批判をされてもちょっと意味がわからない・・・
という感じではありますが・・・
「難しい」と言われがちな数学だけど、
間違った勉強方法さえしなければ、
大学受験数学くらいだったら出来るはずなので、
今回の記事を参考に頑張ってね!!
という高校生へのエールだと思っていただければ!!
一人一人に合わせた勉強方法は、
塾生に合わせて提案させてもらっているので、
必要ならばお問い合わせください~
という、営業を最後にして今回は終了です。
「化学でダメな勉強方法は?」
「物理でしちゃいけない勉強方法は?」
「文系科目ってどうなん?」
という質問がありましたら、
シリーズ化しますので、
ぜひお尋ねください!!
4000字の長文をお読みいただきありがとうございました!
今回の記事で数学に興味が持った方がおりましたら、
10月の「数検」を受けることをオススメ致します!!
「誰か一緒に来年、1級受けない?」