医学科について~後編~
昨日に引き続き「医学科について」
今日は後編「4つの区分について」
お話したいと思います。
この4つの区分は僕が勝手に昨日提唱したのですが、
「北 一般的な国公立大学医学部医学科」
「南 秋田・弘前・旭川・島根・徳島」
「東 私立四天王+自治医」
「西 私立医学科」
という医学科を4つに分けてお話したいと思います。
東西南北を使ったのは、
上下関係を曖昧にするためです。
さて、「北」と「南」の違いは何かわかりますか?
それは二次試験に「理科」が含まれるか否か
という違いです。
二次試験の理科の有無というのはかなり大きいと思っていて、
難関大学の理系では、数学・英語もそうですが、
理科によって合否が決まると思っています。
医学科も含めた難関大学の理系では、
現役生の割合が5割程度ですが(ようは半分が浪人生)、
現役の子が弱い(特に秋田では)理由が、
理科の二次対策が間に合わないというところにあります。
そう考えると、
現役で金沢の薬に合格した子は
改めて凄いなぁ~と思います。
(二次試験で物理・化学がある)
そんな二次試験に「理科」のある
「北 一般的な国公立医学部医学科」のレベルですが、
もう本当にレベチです。
基本的に秋田の高校生が現役では、
間に合わないと思ってもらって間違いないです。
過去の生徒では、
東北大学・医学部・医学科
に合格した生徒がいましたが、
中学3年生のときから指導をして、
(中学校の内容は一切せずに高校の内容を進めていた)
現役でギリギリなんとかなったという状況でした。
昨年度も一人このレベルに立ち向かった生徒がいましたが、
高校1年生になる直前に指導を始めたので、
時間がちょっと足りませんでした。
それでも現役で秋田大学・医学部・医学科に
合格したのはさすがですが。
わりと気軽に
「秋田にいたくないので県外の国公立医学科を~」
という話を聞くのですが、
高校生活の3年間を勉強に捧げて、
さらに1年間浪人生活をした上で、
手が届くかもしれないというレベルだと思ってください。
「南 秋田・弘前・旭川・島根・徳島」
二次試験に理科がない国公立医学科です。
島根・徳島への合格者を輩出したことはないですし、
これからもおそらくないと思いますが、
秋田・弘前・旭川と同じようなレベルだと思っています。
秋田大学・医学部・医学科
旭川医科大学・医学部・医学科
弘前大学・医学部・医学科
この3校は僕の生徒が現在在籍しているので、
情報も入ってきますし、
僕の最も得意とするレベルかなぁ~と思っています。
このレベルの医学科を目指すときに必要なのは、
「どのように合格するか」
をきちんとイメージしておくことかなぁと思います。
「共通テストをガチって推薦で逃げ切るのか」
(秋田の高校生が現役で合格するためには一番現実的です)
「前期試験で合格するのか」
(全国の猛者達と戦うことになるのであまりオススメはしません・・・)
昨年度は、秋田大学・医学部・医学科に3名合格しましたが、
合格の仕方も3者3様で、
(今日書こうと思ったけど相変わらずエネルギー切れ・・・)
一人は「共通テストでの逃げ切り」をはかって、
無事成功!わりと余裕を持って推薦・一般で合格しました。
一人は元々「北」のレベルを目指していましたが、
(なので秋田の推薦は受けず)
共通テストで笑えないくらい失敗をして、
滑り止めで前期を受験することになりました。
(とんでもないこと言ってますね笑)
この子は前期で合格する力を持ち合わせていたので、
「前期で合格」がイメージ通りハマった子です。
最後の一人は「共通テストでの逃げ切り」を考えていましたが、
共通テストは「う~ん・・・?」という結果でした。
それでも推薦・地域でギリギリいけると思っていましたが、合格ならず・・・
しかし最後は「気合と根性」で、
逆境をはねのけるという荒業で、
前期で合格しました。
(在籍していた高校で歴代初らしいです)
この子は前期の試験に向けて、
筆記の対策はもちろんですが、
面接の対策をめちゃくちゃしました。
それがギリギリなんとかなった要因の一つかなぁと思います。
やはり秋田の高校生が
「現役で国公立医学科を目指す」というのであれば、
地元である秋田大学・医学部・医学科は、
合格のしやすさという意味では、
「ちょっとぬけているかな」
と思っています。
秋大が簡単という意味ではなくて、
他が難しすぎると言った方が正しいですね。
弘前・旭川は地元補正がかからない分大変ですが、
二次試験に理科がない分多少楽ではあるので、
「北」と「秋田」の中間といったところでしょうか。
どうしても「秋田を出たい」という希望がある場合は、
選択肢に入るかもしれません。
「東 四天王+自治医」
四天王というのは、
私立医学科上位4校、
慶應義塾大学
東京慈恵会医科大学
順天堂大学
日本医科大学
を指すそうです。
(こういう括りが受験界好きですよね・・・)
歴史・難易度ともに最高レベルです。
過去、順天堂大学に合格した生徒がいますが、
ここを目指すとなると、
「北」を目指すのと同等かそれ以上の努力が必要です。
ただ問題は綺麗というかオーソドックスなものが多いので、
大学独自の対策というのはあまり必要ありません。
単に「学力を最高レベルまで上げる」ということに集中して、
数学・英語・理科2科目を偏差値70以上で定着出来れば、
合格が見えてくるかもしれません。
この四天王と同程度に難しい私立が、
自治医科大学ですが、
こちらは受験の特性上、
「努力すれば合格する」
というものでもないため、
注意が必要です。
注意点にかんしては、
受験予定者のみにお伝えしているので、
ここでは割愛します~
「西 私立医学科」
上記、四天王以外の私立医学科です。
ここの印象は「とにかくクセが強い」です。
各大学、傾向もバラバラ,
そのための対策方法もバラバラ、
さらには複数校受験することになると、
スケジュール管理も大変になります。
過去の生徒が私立医学科を複数受験することになったときは、
「〇日に〇の一次で、それが通ったら〇日に二次で、ダメだったらその代わりに〇の一次を受けて、次の日愛知で、その次の日福岡で・・・」
という地獄のようなスケジュールを考えたことがあります(笑)
結果、
東北医科薬科大学・医学部
獨協医科大学・医学部
福岡大学・医学部・医学科
に複数合格しましたが・・・。
ここを受験する場合は、
学力はもちろんのこと、
そもそも大学費用が高額になること
そして受験のスケジュール管理が重要であること
などなど多くのことを考えなければなりません。
「東」と「西」を同時に目指すことは、
受験科目的にも可能かと思いますが、
特に現役の子が、
「北」or「南」と「西」を同時に目指すのは、
ちょっと厳しいかなぁと思っています。
「どうしても」という方はご相談ください。
というわけで、~前編~と~後編~に分けて書いた
「医学科について」ですが、いかがだったでしょうか。
どの区分を目指すにしても待っているのは、
茨の(地獄へつながる)道です。
そこを「なんとしてでも進みたい」という方は、
ご連絡いただければ、
「2022年度秋田の学習塾医学科合格者数No.2」
である当塾がなんとかしようと試みます。
ダメだったら、さ~せん。
昨日も言いましたが、
僕は「生徒を医学科に合格させるのは(ワンチャン日本一)うまい」とは思っていますが、
そこにこだわりもなければ、信念みたいなものもありません。
それでもよければお問い合わせください~。
次回は、4月14日(木)更新予定ですが、
相変わらずネタ不足です(笑)
「薬学部」、「医学部」に次いで、
聞きたい学部があればご連絡ください~
それでは御機嫌よう~